有間都古

1戦目4戦目 8戦目 9戦目 エピローグ
ロア弓塚さつきネコアルクネコ&メカヒスイ-

登場


有間都古
「あれ、郵便受けに牛乳がない……。
おっかしいなあ、今朝はまだなのかな……と、
お父さんに届ける朝刊は……ネコイチ新聞……?」


「“ネコ大躍進! ネコ内閣、ついに奇跡のネコ民税
50%に突入。明日にでも人類と全面戦争に突入か”」

「“グレートキャットビレッジに守護神降臨……
電子回路にニボシを混ぜるコトで相互理解を深める
コトに成功……」

「後退のネジを外したコトで我が前に敵なし……”」

「“通信欄……将来楽しみなロリチャイナへ。
あと四日ぐらいしたら万全の態勢でお出迎え
いたしますので・も・ちょっと待って。」

「あと牛乳はいただく。にくきゅー”」


「あ、あ、あ、
あのバカネコたち、性懲りもなく……!」

「もう怒った!」

「今度こそコテンパンにやっつけて、二度と悪さ
できないよう地獄のとっくんにたたき込んで
やるんだから!」



1戦目 vs.ロア
勝利時
「んー、誰だろ今の人?
ネコたちの先兵かなぁ……ま、地味そうな人
だったし、ガン無視でオッケーだよね!」



4戦目 vs.弓塚さつき


弓塚さつき
「へ? あれ、迷子かな……
あの、どちら様ですか?」


有間都古
(……なんか、すごくバカネコたちの気配がする
……うん、間違いない!ここでバカネコたちが
集会とか撮影とかしてたと見た……!)

弓塚さつき
「あの、もしもし?
あのね、ここは危ないから近寄っちゃダメだよ?」

「日が落ちる前に家に帰らないとわたしみたいに
なっちゃうから。ほら、大人しく―――」


有間都古
「うひゃ!?
だだだだ、誰かいたーーー!?」

弓塚さつき
「あの……だから、さっきからいるんだけど……ね、
悪いことは言わないから。」

「ここは大人しく、わたしの言う事を聞いて、人が
やってくる前に、誰にも見つからないように―――」

有間都古
「ひ、あややややや……!
さささ、さてはバカネコたちの仲間だな!?」

「こ、こわくなんかないもんね、力勝負なら
負けないんだから!」



勝利時
「あ、あれ、すごくいい人だったような……手加減
してくれたし……ご、ごめんなさいお姉ちゃん、
バカネコたちをこらしめたら、ちゃんと謝りに
くるから!」



8戦目 vs.ネコアルク


ネコアルク
「にゃっにゃっにゃっ。
よくぞきた我が二番目……じゃなくて三番……あれ、
何番目だったかにゃ?」

「んー、我々の価値観とか流行は株価のように
変動するので、いいかげんストップ高だぜ。」

「つまり今がキシMAX。
ニボシは20円より上にはあがりません。」

有間都古
「―――また新しい遊びに手を出したみたいね。
面白いの、それ?」

ネコアルク
「んー、これがあたしたちにはなんとも。
儲かるって言うからはじめたのににゃー。」

「いくらつぎ込んでもニボシ株じゃあ限界が
あるっていうか。」


「いっそのコト、次はアズキとかカイコに手を出して
みっか!
うにゃにゃ、破滅の予感にドキドキするにゃー☆」

有間都古
「……なんか放っておいても自滅しそうな気もする
けど……やっぱり、みんなに迷惑をかける前に
やっつけないと。」


「やいバカネコ! 遺言はあるか!」

ネコアルク
「HAHAHA、いきなり遺言ときましたか。
これだから殴ってばかりのチャイナシスターは
ビーム一本も撃てねえのです。」

「いいかにゃ、覚えておくがいい我がライバル。
世の中お金パワー。」

「つまり力さえあればお金は周りから奪えるという
意味でOK?」

有間都古
「んなワケないでしょ!
もう、悔い改めろバカネコーーー!」



勝利時
「ん、なに、最後の頼みだからコレ言ってくれ?えーと
……たった一つのニーソを捨てて、生まれ変わった
深紅のチャイナ……ブサイクネコを叩いて砕く、
あたしがやらねば誰がやる! ……分からないなあ。」



9戦目 vs.ネコ&メカヒスイ

ネコアルク
「ふふふふふ……こ、ここまでは計画通りにゃ。
ほんとほんと。少々ダメージを負いましたが、
最後に勝つのはあたしだから。」

「ぐ、う……しっかしピンチ。
気を張ってないと死にそうなほど痛ぇにゃあ〜。」

有間都古
「まだやる気? そっちもちょっとは強くなった
みたいだけど、あたしもコンフーをつんできたん
だから。」

「ビームなんか打てなくても、八極拳士は無敵だい。」

ネコアルク
「ふふ。ふふふふ。ふふふふふ。
勝ち誇るのはまだ早い。」


「さあ、いでよ我らが守護神―――
ぶっそうなオマエの出番だぜ!」

有間都古
「ヒ、ヒスイ……!?
ううん違う、あれは……コハクの作ったアクマの
ロボットだ!」


メカヒスイ
「ピピ。
命令オーダーを、マイ生物マスター。」

ネコアルク
「うっにゃっにゃっにゃ!
見たか、我ら千匹一丸になってようやく捕まえた
驚異のテクノロジー!」

「その後、いろいろやって忠実な家来としてコキ
使ってやってるのにゃ。」

「どよ。あの割烹着の発明が役に立つ、
世界でただ一つの例ですよ?」


メカヒスイ
「そうですね。
ではご命令を下種マスター。」

「面倒なので手早く済ませ、早くこの王国の掃除を
始めたいのですが。」


ネコアルク
「いた。いたたたたた。メカくん、踏んでる。
あたしの体踏んでるから。死んじゃうから。
ホント、どいてくれませんか。」


メカヒスイ
「……チッ。
失礼いたしました。
では、ダメ生物マスターは私の頭の上に。」

ネコアルク
「ぎにゃあああああああ!?
指、指くいこんでる、頭にくいこんでるから!」

「メカくんちょっと馬力さげてくれにゃいかね!?
い、いま百万メイド力ぐらいでてにゃい!?」

メカヒスイ
「……まあ。
申し訳ありません。出力を間違えました。
千万メイド力ほど出していたつもりなのですが。」


有間都古
「……ねえ、ほんとに家来?
それ、どっちかって言うと守護神じゃなくて
破壊……」

メカヒスイ
「それは誤解です、お客さま。
私は誠心誠意仕えております。」

「これ以上、下等生物マスターたちを惑わすのなら、
ここでお帰り願います。」

ネコアルク
「ひゅー、さすが鋼鉄の破壊神!
捕獲しようとした我々千匹中、
実に千匹を返り討ちにした勇者よ!」

「……ん? あれ、なんかヘンだぞ?
どうやって捕まえたんだあたしたち?」



勝利時
「よし、今回もあたしの完全勝利!
バカネコは今から薪割り千回、水汲み千回して
反省すること!」



エピローグ


(都古)
「かくして、三度目のネコ王国との戦いもあっさり
決着はつき、街は平和を取り戻しました。」

「一週間後。
ネコたちはわりと真面目に修行にはげんで、
少しだけ仲良くなった後、」

「性懲りもなくネコ王国に逃げ出して、
また良からぬコトをたくらんでいるそうです。」

「……と。
それはまあ、それとして。」

「行ってきまーす!
今日はお兄ちゃん遊びに来てくれるんだよね!?
学校終わったらすぐ帰ってくるから〜!」

「そんなワケで、今日も元気に時間は過ぎていくの
でした。」

「あと少ししたらあたしも中学生だけど、まだまだ
楽しい日々は続きそうです☆」



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