琥珀
登場
琥珀
「おかしいですね、今夜は妙に
力がみなぎりような……?」
「これといって心当たりになる
お薬は飲んでいないんですけど。」
琥珀(アンバー)
「……まあ、秋葉さまも志貴さんもおりませんし、
町もどこかおかしいですし。」
「ここは一つ、お仕事を休んで
様子を見に行ってしまいましょう!」
5戦目 vs.七夜志貴
七夜志貴
「おや。
いいところで遭ったね琥珀。
君も夜の散歩かい?」
琥珀
「……いえいえ、
わたしはただの野次馬ですよ。」
「貴方のような、本当は居ないハズの人を
見に来ただけの観客です。」
「どうぞ、おかまいなく
お楽しみくださいませ。」
七夜志貴
「え?ほんとにいいの?
く、さすがジジイの人形だ。」
※ジジイ…遠野 槙久(とおの まきひさ)の事。
遠野家前当主。遠野四季、秋葉の実父であり遠野(七夜)志貴の養父。
琥珀、翡翠を自らの反転衝動を抑える道具として屋敷に引き取った。
※人形…琥珀は槙久の反転衝動を抑える為、陵辱及び殴る蹴る等の暴行を受けていた。
その結果、感情のない人形になることを意識し、いつしか人間としての在り方を見失っている。
「自分から好きにしていいなんて、
躾けが行き届いているじゃないか!」
琥珀
「……はあ。
わたしでいいのでしたら
お相手いたしますけど―――」
「あまり、甘く見ない方がよろしいかと。
貴方のような狂犬の躾なら、
こちらも馴れているんですから。」
※狂犬の躾…反転した四季の事
10戦目 vs.白レン
琥珀
「あらあら、
いつのまにやらおかしな所に。
夏に雪とはロマンですねー。」
白レン
「――――帰って。
貴女に用はないわ」
琥珀
「いえいえ、それがあるんです。」
「今の状態も楽しいのですけど、
やっぱりお屋敷には平穏が
似合っています。」
「わたしたちが知っているレンさんを
返していただけません?」
白レン
「――――そう。
そんなに眠りたいの琥珀。」
「貴女たちのコトは、
とても気に入っていたのに。」
琥珀
「失礼、鏡に見入っていたのは
ちょっと前までの話です。」
「いまのわたしたちは、
貴女とは気が合わないと思いますけど?」
エピローグ
琥珀
「はい、夕食の仕込みはこれで完了、と。」
「……はあ。事件を解決したところで
忙しいのは変わりませんね。」
「休みになったら温泉にでも行って
ゆっくりしたいものです。」
「あら? レンさんもご一緒するのですか?
お風呂は嫌い……
ふむふむ、温泉は別、と。」
「ええ、承りました。
それじゃあ次の休みになりましたら、
皆さんで出かけましょうか♪」
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