七夜志貴

5戦目 10戦目 エピローグ
赤主秋葉軋間紅摩-

登場

七夜志貴
「……眠い……
まったく、死人をおいそれと起こすなよ。」

「せっかく最低な亡者生活を
満喫してたっていうのに、
目が覚めればしがらみだらけの肉の檻か。」

「まあ……誰かは知らないが、
俺を起こしたってコトは
“殺せ”ってコトだよな?」



5戦目 vs.赤主秋葉

七夜志貴
「奇遇だね秋葉、
こんなところで出遭えるなんて。
今夜はついてるって言えるのかな。」

赤主秋葉
「ええ、間違いなく幸運よ志貴。
他の人たちでは物足りなかった
でしょう?」

「私なら確実に、貴方を殺して
満足させてあげられるわ。」

七夜志貴
「ああ――――
いい答えだ秋葉。」

「おまえのように話が分かるヤツが
妹だなんて、ヤツがホント
に羨ましい。」

「やっぱり、兄妹っていうのは
こういう関係じゃないとウソだ。」

赤主秋葉
「それは、互いに隠し事をしない、
という事かしら?」

七夜志貴
「勿論。それともう一つ、
何をするにも遠慮はしない
っていうコトかな。」



10戦目 vs.軋間紅摩

七夜志貴
「ようやくだ。
―――ようやく出会えたな紅赤朱。」

「この瞬間に勝る快楽は存在しない。
この日を待ち続けたよなあ、お互いさ。」

軋間紅摩
「―――確かに、望んでいなかった
といえば嘘になる。」

「いいだろう。来るがいい殺人鬼。」

七夜志貴
「ああ、脳髄がとけちまうほど
殺し合おうぜ……!」



エピローグ

七夜志貴
「ハ―――何も残らない。」

「もとから存在しないモノ、
得るモノもなければ失うモノなどあり
得ない……」

「そう思っていたんだが、
まいったねどうも。」

「このまま消え去るのはいただけない。
死を恐れるとは思わなかった。」

「ああ、なんてこった―――
死んだらもう誰も殺せない。
あっちにいるのは亡者ばかりだ。」

「なんの楽しみもないんだが……
まあ、これが相応の罰ってヤツか。」

「いいぜ、
このまま無惨にちぎれて消えるさ。」

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