エピローグ


遠野秋葉
「……はあ。
アルクェイドさんにシエル先輩、夢魔にタタリに、
果ては正体不明の計算機……」

「……いくらなんでも働きすぎよね、私……街の治安
なんて放っておいて、毎日、何をするでもなく
自堕落に過ごしてみたい……」

琥珀
「秋葉さま。」

「お休みのところ申し訳ありませんが、会食の時間
です。その後はS県の新工場の開通式ですので、
そちらの支度もいたしませんと……」

遠野秋葉
「ああもう―――!
ええ、分かってるわ、すぐに行きます!」

「……まったく、倦怠にひたる暇もないんだから。
いつになったら気軽になれるのかしら……」

琥珀
「いいじゃないですか。
秋葉さまがそうやって会長業に勤しんでらっしゃる
うちは、血に溺れる事もないんですから。」

赤主秋葉
「はあ……ますます憂鬱。」

「琥珀の血とか夜ごとの反転より、世間のしがらみの
方がより強い薬だなんて……結局、一番強いのは
人間ってコトなのね……はあ。」

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