エピローグ
琥珀
「……それで秋葉さま。
昨夜の一件は、結局なんだったんでしょう?」
「志貴さんやシオンさん、翡翠ちゃんやレンさんまで
何も覚えていない、というのですが。」
遠野秋葉
「さあ? 誰も覚えていないのなら無理に思い出す事は
ないんじゃない?」
「全ては一夜限りの幻。舞台裏を無理にのぞき
こんでも、いい事なんて何もないわよ琥珀。」
琥珀
「はあ、それはそうなんですけど……」
(……むう。秋葉さまだけ覚えているっぽいです
ね……皆さんはともかく、わたしまで覚えていない
っていうのは、ちょっと悔しいんですけどね〜)
遠野秋葉
「なに琥珀、そんなに落ち着かない?
自分が知らない秘密を、私が握っているというのは?」
琥珀
「え!? い、いやですよぅ秋葉さま!
もちろん、そんなコトはぜんっぜんありません!」
「秘密の一つや二つ、むしろこっちからサービスしても
いいぐらいです!」
遠野秋葉
「え、ホントに?
負け惜しみ……じゃないわよね?」
琥珀
「はい。こっちには秋葉さまの秘密大全が
ありますから!」
「弱みの一つや二つではまだまだわたしの優位は
動きま―――あ。」
遠野秋葉
「なるほど、貴女の気持ちはよく分かりました。」
「―――さて。
食後のお茶が済み次第、ゆっっっっくり
話を聞かせてもらおうかしら?」
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