遠野秋葉(制服)

1戦目4戦目 8戦目 9戦目 エピローグ
レン琥珀ネコアルク白レン-

登場


遠野秋葉
「もう……琥珀ったら、気安く学校から呼び戻して…
ただでさえいろいろと無理を通しているのに。」

「それに伝言が……何だったかしら
『イエニネコ ニワニミッシリ モウダメポ』
これは一体……?」

「でもこの空気……確かにちょっと気に障るわね
緊急事態というのもまんざら嘘じゃ……なっ!?」

「……庭に、見るもおぞましいネコの群れが……
いえ、群れなんておこがましい、
アレは一面ネコの海です……!」

「……はあ。さすがに正面突破は、ちょっと……イヤね。
とりあえず、ネコが手薄なところを探さなくちゃ……
門限までに片付けばいいんですけど。」



4戦目 vs.琥珀


遠野秋葉
「琥珀、私は貴女を信頼して留守を任せているんです。
なのにこの騒ぎ……一体どういうコトか、
きちんと説明してもらえるかしら?」


琥珀
「にゃーお。」


遠野秋葉
「はぁ?!」

琥珀
「にゃんにゃーん♪
ゴロゴロ……
なうーん。」

遠野秋葉
「さては憑かれたわね……
心に隙があるから、こういうコトになるんです。
……さあ、こっちにいらっしゃい。」


琥珀
「ミャーーーーーッ!?」

「いけません秋葉さま、『叩けば直る』
みたいな目をなさってます!秋葉さまのお歳でそんな
昭和のおばさん思考はダメですよ!きゃー☆」


遠野秋葉
「貴女ね、憑かれているのかいないのか、
どっちなのよ!?」



勝利時
「目は覚めた?あら……完全には
直らなかったみたいだけど、私の気分は少し
晴れましたから、それで良しとしてあげます。」



8戦目 vs.ネコアルク


ネコアルク
「くぅ、我が方はネコ缶の補給不足で99%が
勝手に自滅したとは言え、たった一人でここまで……
できる……このセーラー服侵略同盟……!」

遠野秋葉
「どうやら首謀者は屋敷の中のようね。
誰に断ってこんな勝手な真似を……。」


ネコアルク
「おーっと、待ちにゃー。ここを通りたければ……
このアタシを! 踏み越えていくんだにゃ……
あと、恐れ入りますが名をにゃのれ。」

遠野秋葉
「半生猫妖怪に名乗る名前の持ち合わせはありません。
それに、既に踏みつけられている立場で
言うセリフじゃないと思いますけど?」

ネコアルク
「はいはいそーすねーいたいけにゃ小型生物ナマモノを思うさま
いたぶるコトでユーのミニマムにゃ自我エゴが満たされる
にゃらそうするがいいにゃ、さあもっと踏め!」


遠野秋葉
「ええ、お言葉に甘えてそうさせていただくわ。
あら、疲れがとれて
何だか気分もよくなってきたみたい……。」

ネコアルク
「踏む心地はいかがですかにゃ、マドモアゼル?」


「じゃにゃくてーーー!
少しはためらえ!」



勝利時
「『癒し系』って、こういうコトなんですか?
……見た目と費用対効果に
かなり問題があるようですけど。」



9戦目 vs.白レン

遠野秋葉
「貴女が今回の騒ぎの元凶ですね……
外にいたネコ妖怪は残らず追い払いました。
貴女も、そろそろお引き取りいただけますか?」


白レン
「ふーん……随分な言われようね。貴女がいなくて
家の人たちが退屈しているようだったから、
私が遊んであげていたのに。」


遠野秋葉
「えっ、私がいなくてみんなが……?」

「そう、ですか……それならこれで解決です。
私は帰ってきたんですから、どうぞお帰りください。」

「ああ、なんなら粗品の一つでも包んであげますが。
私もそれなりに楽しめましたから……そうですね。
八桁の請求書ぐらいで勘弁してあげてよ?」

白レン
「あら素敵。パーティーの終わりにお客さまを
震えあがらせるなんて、この館ぐらいなものね。」

「さすがはこの街を統べる混血の城。
嫉妬に狂う伏魔殿ってトコかしら?」

遠野秋葉
「……貴女。遊び半分なら
見逃してあげようと思ったけど―――
私の留守中にやってきたのは、そういうこと?」

白レン
「退屈しのぎなのは本当よ。ただ、
一つの街に二人の支配者はいらないでしょう?
私の雪原に、貴女の赤は似合わないわ。」


「―――それに、七夜も貴女には少しばかり
ご執心のようだし。目障りですから、
ここで消えてくださらない?」

遠野秋葉
「……。いま、わりと気が合いそうな気がしましたけど、
そういう事なら付き合ってあげます。
どうぞ、お望みのままにかかってらっしゃい。」

「でも、悪く思わないでくださいね?
あいにくそろそろ門限ですので。
容赦なく、鳥を手折るように消してあげる……!」



エピローグ

遠野秋葉
「……貴女たちがしろと言うからしたんだけど、
怖い話ってこういう感じでいいの?」

「な、何です、黙りこんだりして。
ねえ、ちょっと、なに笑ってるの!?
わ、笑い話じゃありませんっ!」


瀬尾あきら
「はぁ〜〜〜〜〜〜。」

遠野秋葉
「なぁに、瀬尾?」

瀬尾あきら
「いえ、あんまりに真に迫った話に感動しちゃって……
遠野先輩、演説だけじゃなくて語り部としても一流です!
すごい勢いで騙されたくなっちゃいます!」


「でも、ほら。今夜のお題は怪談なので、
冒険譚はよろしくないというか……い、いえ、
わたしはすっごく楽しかったです、ハイ!」

遠野秋葉
「だから、怖い話だって言ってるでしょう!
これ以上の怪談なんて他にないわよ!?」

「私猫が嫌いだし、庭一面のネコを想像してごらんなさい!
どっさり、なんてものじゃないわ。
みっしりよ、みっしり。」

瀬尾あきら
「う……それは、確かに怖いような……
でも幸せのような……
子猫はいるだけで癒されるので……えへへ。」

遠野秋葉
「そう。そこまで言うのなら今度うちにいらっしゃい。
多いというのはそれだけで
気持ち悪いと教えてあげるから。」

瀬尾あきら
「え、ホントですか!?
やったー! 先輩のうちにお泊まりだー!
……あ、ところで志貴さんいらっしゃいます?」

遠野秋葉
「……貴女、小心者のクセに自分の趣味には
太いんだから……いいわ、その正直さに免じて、
今度はきちんと紹介してあげます。」

「……(もっとも。そういう時にかぎって
無断外泊している人なんですけど、あの人は)」

※瀬尾 あきら(瀬尾 晶)(せお あきら) CV:水橋かおり
浅上女学院の中等部の生徒であり、遠野秋葉の後輩。「予測」系の未来視を持つ少女。
「月姫PLUS-DISC」、「歌月十夜」参照

※月姫 蒼香(つきひめ そうか)(右)
浅上女学院生徒。遠野秋葉のルームメイト。

※三澤 羽居(みさわ はねい)(左)
浅上女学院生徒。遠野秋葉のルームメイト。通称「羽ピン」。



戻る