ミハイル・ロア・バルダムヨォン

1戦目4戦目 8戦目 9戦目 エピローグ
レン遠野志貴シエルアルクェイド-

登場


ロア
「―――オレが、生きている?
直死の魔眼に点をつかれたオレが?」

「ヤツが殺しそこなった……はないな。第一、ご丁寧
にもあの女が八つ裂きにしやがったんだった。
吸血鬼ロアは完全に死んだ。」

「となると、これは―――」


「…………なるほど、そういう事か。
土地の記憶からオレを再現してるヤツがいるな。」

「何か役割があっての事らしいが……
そんな物は他の連中に任せておけばいい。」

「一夜限りとは言え、せっかくの肉体だ。
せいぜい、肉の愉しみを味わわせてもらうとするさ。」



1戦目 vs.レン
勝利時
「この使い魔……姫君も街に留まっているのか。
ますます好都合だ。……まずは、そうだな。
コイツを使って、飼い主を呼び出すとするか。」



4戦目 vs.遠野志貴

遠野志貴
「来たぞ。
約束通りレンを放せ―――な、おまえは……!?」

ロア
「よう。再会を祝して乾杯といこうじゃないか志貴。」


「酒は飲めるか? まだ無理? ああ、ならオレの
飲み物を分けてやろう。安っぽい黒猫の血だが、
なに、これはこれで馴れればクセになるぜ?」

遠野志貴
「―――ロア。」

ロア
「そう睨むな兄弟。しょっぱなから全開にしちまったら
脳が破裂するぞ?」

「安心しろ、あの黒猫は優れた術式でくくられた
夢魔だ。頭だけになっても復元できる。
まあ、姫君か、あの女ほどの魔力量は必要だがな。」

遠野志貴
「―――言いたい事はそれだけだな。
どうしてここにいるのかなんて訊かない。
ただ、一秒でも早く、おまえを殺す。」


ロア
「いいね、相変わらずの寝ぼけぶりだ!
苛立ちを通り越して嬉しくなる!」

「来いよ殺人鬼、あれからどれだけ腕をあげたのか、
オレの体で確かめてやる!」



勝利時
「……残念だ、何も変わっていなかったな。おまえ
なら、こんな情報体でも容赦なくイケると期待して
いたんだがね……やれやれ。これじゃあ本当に、
オレを止められるヤツはいなくなっちまったぜ?」



8戦目 vs.シエル


シエル
「……やはり貴方でしたかロア。
私が、もっと早く気づいていれば……」

ロア
「志貴は死ななくて済んだろうな。
あいつもそうだが、オマエも鈍っているぞ代行者。」

「かつての冷酷さは欠片もない。状況に応じて
入れ替えているようじゃ、そこいらの雑魚と
変わらない。」

シエル
「ええ、その通りです。
この過ちは私の甘さが招いた事。」

「けれどそれも終わりです。
甘さの元は、貴方が自ら断ったのだから。」

ロア
「……ふん。ようやくらしくなったな猟犬。」

「それでこそ私の前の肉体だ。
―――よろしい、来なさいエレイシア。
この手で直接、その体を仕付けてあげましょう。」



勝利時
「おまえにとって過度な武装は枷になる。奇跡の
ような肉体を人の知恵で拘束しているようなものだ。
異端を嫌悪する前に、自らの超越性と向き合う
がいい。」



9戦目 vs.アルクェイド

ロア
「――――――」

アルクェイド
「どう、私から出てきてあげたわ。これで満足?
真っ先に私に向かってくるのなら汚らわしいだけ
だったのに、私を避けて志貴を狙うなんてね。」


「―――本当。
生き物らしく死ねると思わないでね。
私、自分でもどうなるか分からないから。」

ロア
「――――――」

アルクェイド
「どうしたの、今さら怖くなった?
けど無理よ。何があっても無理。
おまえは生きてここから出られない。」

「慈悲も許しもない。この星に、痕跡さえ残さない。
できる事は命乞いぐら―――」

ロア
「――――――いや。おまえに用はない。」

アルクェイド
「……なん、ですって……?」

ロア
「おまえのような故障品に用はない、と言ったのだ。
私が待ち焦がれるのはおまえのような、
人の世を願みるモノではない。」

「消え去れ堕姫だき
恥ずかしげもなく欠陥をむき出しにするなど、
私と姫君への屈辱に他ならない。」

「おまえのような偽者は、私の手で花と散らすのみだ。」


アルクェイド
「は―――あは、あはははははははは!」

「面白い、面白いわロア!
道化役として城に来た時より、何倍も心に響いた!」


「怒りでおなかが捻れそう!
もうダメ、耐えられない!
その血を、一滴残らずまき散らしてあげる!」



エピローグ

ロア
「……直死の魔眼によって破損した彼女ではこの程度。
私でさえ打倒しうる規模だが、さて―――」


アルクェイド(姫)
「―――命を賭して曲芸であったな道化。
その覚悟に報いてやろう。」

ロア
「……やはり、本体が出てきては話にならないな。
魔術回路を全て防御に回して、さて何秒持つか―――」

アルクェイド(姫)
「戯れだ、一撃くちづけを許す。
その血、その魂を捧げるように、
最期の生を叫ぶがよい。」


ロア
「は―――それでこそ、それでこそだ!
八百年前。私は確かに永遠を見た。」

「あの時よりいささかも色あせない月の姫よ―――!
十八度目の死、最期の転生を、ここで燃やし尽くして
ご覧に入れよう!」



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