弓塚さつき

1戦目4戦目 8戦目 9戦目 エピローグ
ランダムロアリーズバイフェオシリスの砂-

登場

弓塚さつき
「……なんだろう。
街から人の気配が消えちゃった……」

「ねえシオン、この霧ってもしかしてタタリ……
あれ? シオン、シオン……?」

「た、たいへんだ、シオンがいなくなっちゃった!」

「……これって、やっぱり……わたしに気をつかって、
また一人で街の様子を見に行ったんだよね……」


「もう、シオンのばか!
わたしだって街の平和を守る正義の吸血鬼なんだよ?」

「シオンの問題はわたしの問題で、夜をおびやかす
悪い人は、とーぜん放っておけません!」


「待っててシオン!
路地裏同盟いちの力持ち、
弓塚さつきが駆けつけるから!」

「……えーと、まあ。
その、吸血鬼としては、まだ半人前なんだけどね?」



勝利時
「うん、いい調子いい調子♪
準備運動も済んだし、ここからが本番ね!」



4戦目 vs.ロア

弓塚さつき
「……この匂い……ここ、吸血鬼の寝所だ……
学校の地下に、こんなところがあるなんて……」

ロア
「ほう。誰かと思えば、おまえはあの時の小娘か。
生きているとは驚いたぞ。」
※月姫参照

「ふん―――実に初々しい、
ただれた吸血鬼の死臭だな。」


弓塚さつき
「そ、そんな、貴方は……!」

ロア
「そうだ。顔を見せる間もなく首筋を食いちぎったが、
その網膜にはオレの背中が焼き付いていよう。
なにしろ生の間際に見た、最後―――」


弓塚さつき
「やっぱり!」

「わたしと同じ、影が薄くて出番も少なくて、
八割の人に名前を覚えてもらえない、
はぐれ吸血鬼さんだよね!?」


ロア
「最後の光景――って、はあ!?」

弓塚さつき
「うん、分かる分かる!
まわりは派手な人ばっかりだもん!」

「同じ日陰ものとして、貴方の苦労は
よっっく分かります!」

ロア
「な、な―――」

弓塚さつき
「あの、ここで会ったのも何かの縁だし、
わたしたちの仲間に入りませんか?」

「路地裏同盟って言うんですけど。お兄さんは
新入りだから、一番後輩ってコトでいいですよね?」


ロア
「なんという屈辱! オレを哀れむな!
オレをおまえと一緒にするな!
オレの頭に身勝手な妄想を振りまくんじゃねぇ!」

弓塚さつき
「あ。なんか本編っぽい言い回しだぁ。」



勝利時
「あれ、なんか体が軽くなった……もしかして……
あ、あははは! 気のせい気のせい、
あんな地味な人がわたしの親元のワケないから!」



8戦目 vs.リーズバイフェ

リーズバイフェ
「……む。」

弓塚さつき
「貴方はこの奥にいる黒幕の護衛?
やっぱり、ここに来た人間は生かして帰さないって
人……かな?」

リーズバイフェ
「その通りだ。」


「あ、いや……絶対にそう、というワケじゃない。
……えっと、立ち去る相手とか、健気な女の子には、
無理強いとかしない。」

弓塚さつき
「(……なんか、いい人っぽい……?)
あの、それじゃあここに紫の髪をした女の子、
来ませんでした? シオンって言うんだけど。」

リーズバイフェ
「! ……申し訳ないが、この先は君のような
少女の進むべき場所ではない。
それがシオンの知り合いなら尚更だ。」

弓塚さつき
「貴方もシオンを知ってるの……!?
と、とにかく、通してくれないなら力づくで
行きますっ……!」

「ちょっと痛いけど、ごめんなさいっ!」



勝利時
「貴方がリーズバイフェさん!?あわわ、ホント
ごめんなさい、わたし加減できなくて……!
あの、シオンがよく話をしてくれました!
今後ともよろしくお願いします!」



9戦目 vs.オシリスの砂

オシリスの砂
「――――――」

弓塚さつき
「あ、あれ、シオン……じゃない。
難しいコトはともかく、貴方が街の人たちを
隠した元凶ね……!」

オシリスの砂
「―――――――――再演算、停止。
……リーズバイフェ……防衛を放棄したばかりか、
侵入個体に私の破壊を託すとは。」

「その愚かさが、アナタを消し去る事になった。
だが悲しむ事はない。
この夜が明ければみな消え去る。」

「終焉の結末が、二時間ほど早まっただけの事だ。」

弓塚さつき
「え―――ええぇ!?
せ、世界の終焉って、これってそんな大きな話
だったの!?」

オシリスの砂
「…………そうですが、何か。」

弓塚さつき
「う……わ、わたしじゃ荷が重いけど、
ここまできた以上、最後まで頑張らないと……!」

「うん、ファイトだわたし!
リーズさんにも頼まれたし、貴方を倒して
シオンを取り戻すんだからっ!」

オシリスの砂
「―――これより侵入個体を分解する。
演算機ヘルメスの血液に三割を。
七割をこの星の結晶化に使用する。」
※演算器の誤字

「私は冥界の鳥。
死に絶えるオシリスの砂。
霊長を救う、最後のアトラスである。」

「これより侵入個アナタ体を賢者の石に
変換する―――!」



エピローグ

弓塚さつき
「……と、いうワケで。
今回も三咲町を襲った怪事件を解決したわたしたち
なのですが―――」

シオン
「いけないさつき、もっとスピードを落としなさい。
そんなに力強く跳ぶと、代行者に見つかって
しまいます。」


リーズバイフェ
「……いいじゃないか、それぐらい。
もし彼女がやってきたら、私がなんとかするし。
シオンもサツキも、やりたいようにやればいい。」


シオン
「リーズバイフェ!
どうしてそうさつきを甘やかすのです!」

「……というか、なんで貴女まで付いて
きているのですかっ!」

リーズバイフェ
「……シオンはひどい。
私だけ仲間はずれだ。サツキ、
なんとか言ってくれないか。」


弓塚さつき
「はーい、任されました。」

「いいじゃないシオン、リーズさんがいてくれて
助かってるんだし。だいたい、わたしたちと
違って昼間動き回れるのリーズさんだけなんだよ?」

「アルバイトもしてくれるし!」

リーズバイフェ
「ありがとうサツキ。分かっただろうシオン。
君たちでは金銭を調達する術がない。
……あるんだけど、絶望的なまでに向いていない。」

「だから私が、二人の代わりに仕事をもらって
きているんじゃないか。」

シオン
「それは……そうですが。
そこまで貴女の世話になっていると、
なんというか……」

弓塚さつき
「うんうん!
まるでわたしたちの旦那さまみたいだよね、
リーズさんって♪」

リーズバイフェ
「そ、そうかな。
そ、それは言い過ぎだと思う、けど。」

シオン
「……リーズバイフェ……。
貴女の厚意は嬉しいのですが、
なぜここまで私たちを守ってくれるのです?」

「いくら街を守っていようが私たちは吸血鬼だ。
貴女から見れば処罰の対象でしかないのに。」

リーズバイフェ
「それは……二人が、……のタイプだから。
私もシオンもサツキも、わりと似ているんだ。」

「まわりが抱く勝手なイメージに、縛られている
ところとか。とても他人の気がしない。」

弓塚さつき
「へえ、そうなんだ。……たしかにわたし、
クラスのみんなに気を遣ってばかりだったけど……
リーズさんもそうなんですか?」

シオン
「まさか。サツキの苦労とリーズバイフェのソレは
正反対だ。リーズバイフェのは自業自得です。」
※さつきの誤字?

「……まったく、私でさえ騙された。まさか貴女が、
ここまで自堕落な性格だったなんて。」


リーズバイフェ
「…………てへへ。」

「でも私がシオンたちを守りたいのは本当だ。
昔から、健気に努力する女の子に弱いんだ。」

シオン
「――――――」

弓塚さつき
「だってシオン。
だいたい、リーズさんってシオンがいないと
消えちゃうんでしょ?」

「ならずっと仲間だもん。
白レンさんを入れてこれで四人になったし、
新生路地裏同盟、はりきってやっていこ〜!」

リーズバイフェ
「おー。」

シオン
「……はあ。
これはますます、私がしっかりしないとダメな
ようですね……」



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