エピローグ


シエル
「……討伐はこれで終了、と……
ふう。ようやく肩の荷がおりました。」

「時間をかけていたら他のメンバーがやってきますからね。
あんな火薬庫みたいな面子がきたら、
この街は間違いなく火の海ですし。」

「まったく、単独で二十七祖を処理するなんて
勘弁してほしいものです。
こっちはロア用の装備しか持ってきてないんですから。」

「え? なんですセブン?
『でもなんとかなったからいいじゃないですか?』」

「あのですねぇ。
今回、私がどれほど無理をしたか分かってます?
貴女の常時起動なんて、魔術師が一チーム必要でしょうに。」

「ええ、ここ半年備蓄していた
装備も魔術も使い切りましたとも。」

「貴女への魔力提供もしばらくは節約しますから。
具体的には一日につき
角砂糖一個分のカロリーと思ってください。」

「ほほう。
『マスターはふとましいから、
それぐらいの方がちょうどいい』」

「なるほど。
しばらくは水と塩だけで十分ですね。」

「さて、私はきっちり栄養を摂りにいきますか。
遠野くんに電話して、と。
それじゃあセブン、留守番は任せましたっ!」

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