真祖アルクェイド

1戦目 2戦目 3戦目 4戦目 5戦目 6戦目 7戦目 8戦目 9戦目 10戦目 エピローグ
七夜志貴弓塚さつき遠野秋葉シエル吸血鬼シオン軋間紅摩 オシリスの砂リーズバイフェ完全武装シエル真祖アルクェイド-
レン蒼崎青子遠野秋葉シエルワラキアの夜 琥珀&メカヒスイ オシリスの砂リーズバイフェ完全武装シエル真祖アルクェイド-
白レンメカヒスイ赤主秋葉シエル遠野志貴 琥珀&メカヒスイ 暴走アルクェイドシオン完全武装シエル真祖アルクェイド-
有間都古両義式翡翠シエルロアネロ・カオス オシリスの砂リーズバイフェ完全武装シエル真祖アルクェイド-
※10戦目のみ使用キャラはアルクェイドに変更

登場


真祖アルクェイド
ンスの獲得、
ールの交換、
生命視点スケールの矮小翻訳―――」


「―――ふむ、こんなところか。
少々不自由だが、この窮屈さも心地よい。」

「ざわめきに心が弾む。
頬を過ぎる風すら愛おしい。
これでは足取りも軽くなるというもの。」


「すまぬな幼き姫よ。
この器、しばし借りるぞ。」

「なに、とりあえずはこの夜が明けるまでの話。
そう無体な真似はせぬ。
私にもヒトの世界とやらを愉しませよ。」



勝利時
「なるほど、ヒトの戦いとはこういうものか。
元素を生成し、配合し、支配し合う戦いとは違うのだな。
……ふ、まわりくどいが、面白い。
癖になりそうな予感すらするではないか。」




4戦目 vs.シエル

真祖アルクェイド
「エーテルが安定している。
この領域は新世界として万全に保たれているな。
貴様の仕事か、魔術師?」

シエル
「アルクェイド……ではありませんね。
ロアに堕とされる前の彼女でもない。
貴女は、まさか―――」

真祖アルクェイド
「察するがよい。
物言わぬ石とて戯れたい時もあろう。
女の素性を素性するのは関心せぬぞ?」

シエル
「……。
アルクェイドは特別な真祖と
理解しているつもりでしたが、そこまでとは。」

「魔術師の中には、
存在の原型に達した者もいると聞きます。
これを起源覚醒という。」

「貴女はそれに近い事を強引に行ったようですね。」

真祖アルクェイド
「そうではない。もともと我らは一つのモノ。
私は単に、目覚めの間隔が広いだけよ。
地表はだを這う貴様らに比べ、生命基準が遠大すぎる故な。」

シエル
「……でしょうね。
貴女は地上に顕れていいモノではありません。
その体、彼女に返してもらいましょう。」

真祖アルクェイド
「構わぬ、始めよ。
どうやら、我が姫にとって貴様は特別のようだ。
取り分け丁寧に、念入りにいじってやろう。」



勝利時
「しまった、勢い余って吹き飛ばしてしまったか。
あまりに頑丈な体ゆえ、つい夢中になったのだが……
ふむ、アレは面白いな。
もう一度、ゆっくりと手にとってみたい。」




6戦目 vs.琥珀&メカヒスイ

真祖アルクェイド
「ほう。小さいが、立派な妖精郷ではないか。
人間の文明圏に落とし穴を作るとは
酔狂な幻想種がいたものだ。む?」

メカヒスイ
「ピピ。ドクター、新タナ 敵勢力 デス。
レベルカウンター―――ピッ、故障、シマシタ。」

琥珀
「お、おや、なんでしょうね?
なんでこんなに体が震えるんでしょう……って、
プリンセスっぽい人きたーーーー!?」

真祖アルクェイド
「そこの人形師。
ちと退屈だ、戯曲を奏でよ。
出来がよければ一瞬で楽にしてやろう。」

琥珀
「ひいぃ、何も話してないのにキル確定とか、
どんだけバイオレンスなんです!?
温情とかないんですかぁ!?」

真祖アルクェイド
「ない。
無惨に千切れるか、あえなく息絶えるか。
自由に選ぶがよい。」

琥珀
「そもそも生存の自由がねぇー!
メ、メカヒスイちゃん、あの人をスキャニングです!
ぶっちゃけ、勝ち目とか逃げ目とかありますか!?」

メカヒスイ
「ピピ。生存確率、マイナス ニ 突入。
戦力比、竹槍 VS 機動戦士 デス。」

琥珀
「そんなあ、やっとネコアルクさんたちを
追放したのに、間髪いれずこの仕打ち……!
ま、まさか貴女は―――伝説のキングネコアルク!?」

真祖アルクェイド
「うむ。よく分からぬが死ぬがよい。」



勝利時
「どうも気にくわぬな。
貴様、時空の狭間に落ちてみよ。」




8戦目 vs.リーズバイフェ

リーズバイフェ
「待て、原初の一アルテミット・ワン
仮初めとは言え彼女は私の主だった。
騎士として、このまま帰す訳にはいかない。」

真祖アルクェイド
「ふん? なにやらガラクタがあると蹴飛ばしたが、
貴様はアレのがんか。」

「しかし、主を守れぬモノがよく騎士を名乗った。
粗悪な主人には粗悪な騎士がつくという。
まこと、道理よな。」


リーズバイフェ
「っ……! たしかに私は一夜限りの幻だ。
人形と変わらない。けれど彼女は違う。
最期まで、私を友人として扱ってくれた。」

「訂正してもらうぞ吸血姫。
彼女の願いを奪ったのはいい。
だが、名誉までは奪わせない……!」


真祖アルクェイド
「つまらぬ理由で魂を燃やすか。
よい、挽回の機会をやろう。
いじまくしも憐れな白百合よ。」

「膿みながら消えるのでは華とは呼べまい。
その体が消え去るまであと数分。
死の間際、美しく咲いてみせよ。」



勝利時
い音であった。
粗悪と評したのは改めよう。冥界に落ちよ盾の騎士。
救罪を夢見た鳥の手向けとして、永久とわに寄り添うがいい」



9戦目 vs.完全武装シエル

真祖アルクェイド
「じき夜明けだな。
幼き姫との約束通り、
星の内海に戻る頃合いではあるが―――」

完全武装シエル
「そう簡単に戻るつもりはない。
まだやることが残っている―――
そうでしょう、アーキタイプ?」

真祖アルクェイド
「ふふ、その通りだ。我が手によく戻ったな、代行者。
刺激が足りぬのだろう?
先ほどの続きを愉しもうではないか。」

完全武装シエル
「冗談はそのドレスだけにしてください。
誰が望んで、貴女のような反則と戦いたがるものですか。
私がこの装備で挑むのは、後がないからです。」

真祖アルクェイド
「ほう。
後がない、とはどういう意味か?」

完全武装シエル
「白々しい。
貴女は夢から目覚めない。
その前に大掃除でも始めるのではないですか?」

「たとえば、南極と北極の氷を溶かすとか。
地軸を溶かして大陸同士でピンボールをするとか。」


真祖アルクェイド
「驚きだ。なぜ分かった?」

完全武装シエル
「貴女が″自分たちは同じだ″と言ったからです。」


「あのアーパー吸血鬼なら、何かの弾みで
″理由なく暴れてみよう″と考えても
不思議ではありませんから。」

「もっとも、彼女にそれだけの権限はありません。
ただ″思った″だけで終わりでしょう。
ですが貴女の場合はそうもいきません。」

「そう思いついたのならためらいなく実行する。
違いますか?」


真祖アルクェイド
「その通りだ。
我が事ではあるが、幼き姫が妬ましい。
想い人ばかりか理解者にまで恵まれていようとは。」

完全武装シエル
「……一応聞いておきます。
貴女が大掃除をする気になった理由はなんですか?」

真祖アルクェイド
「仕方あるまい。私とて苦渋の選択なのだ。
このように世界を知ってみれば、
誰も彼も虎視眈々と終末を急いでいる。」

「星の問題は私の問題だ。 しかるに……どうせ他の者に壊されるのなら・・・・・・・・・・・・・・
私が先に壊してしまいたくなった・・・・・・・・・・・・・・・。」

「瞬きほどの視点を得たからであろう。
ヒトとして実の納得のいく理由だと思うが、どうか?」

完全武装シエル
「論外です。貴女はどうあっても
人間を理解できませんよ、アーキタイプ。
なぜなら―――それは自殺に他なりません。」

「自殺、自滅は動物にとって矛盾した行為です。
この地上に生きる者として、貴女の自殺は見過ごせません。
今度こそ跡形もなく消し去ってあげましょう。」

真祖アルクェイド
「その自滅に向かって走っているのは貴様らだと学んだのだが…
ふむ、それすらも過ちか。なるほど。
つまるところ、矛盾こそがヒトの本質であるのだな。」

「よい、その結論で十分だ。
では死力を尽くすがいい、シエル。
この星の命運は貴様の手に委ねるとしよう!」



10戦目 vs.真祖アルクェイド


真祖アルクェイド
「健闘したが、及ばなかったなシエル。
私も残念だが、仕方あるまい。」

「なにしろ貴様との約束だ。滅ぼすと言った以上、
滅ぼさねば貴様に叱られよう。」


完全武装シエル
「な、なんですか、そのバカ理論……
叱らない、叱らりません、から……
さっきの話は、なかった事、に……」

真祖アルクェイド
「貴様の苦しむ顔は格別味があるな。
安心するがよい、一握りのヒトは残す。
あやつは我が左手に。貴様は右手というところか。」

「では世界を閉じるとしよう。
星よ、そのいぶを一時休めて―――」

???(アルクェイド)
「ちょっと待った―――――!」

完全武装シエル
「!?」

真祖アルクェイド
「!?」


アルクェイド
「黙ってきいていれば好き勝手言ってくれたわね。
ひとの体を使って自傷行為とか、
迷惑だから止めてくれない?」

真祖アルクェイド
「このような事があるのだな。
幼き姫よ、夢遊病の気があったのか?」

アルクェイド
「それはこっちの台詞だっての。
夢気分ではしゃいでいるのはそっちでしょう。」

「はじめての観光で舞い上がるのは結構だけど、
そろそろ夜明けよ。
世間知らずのお姫様はお城に戻ってくださらない?」

真祖アルクェイド
「―――なんと。
この輝く春の風のような、抑えても抑えきれぬ胸の高鳴りは、
そういう事であったのか。」

「私も正直、世界を滅ぼすのは
やりすぎだろうとは思いはしたのだ。
忌憚ない指摘、感謝するぞ。」

「しかし……困る。
そうは言っても、楽しくて仕方がないのだ。
ヒトに倣って言うのなら、うむ、こうであろう。」

「″笑って許せ。
暴走していると分かってはいるが、
自分で自分を止められぬ″」

完全武装シエル
「バカすぎて泣けてきた……!
どんなに上位機種になっても、
このアーパーはどこまでいってもアーパーです!」


アルクェイド
「上等、はじめっから説得できる
相手じゃないって分かってたし!
となると、後はこの手段だけよね!」

真祖アルクェイド
「やはり結論は同じだな。
まいるがよい、幼き姫よ。
現在いまのそなたのすべてを、我が手から守ってみよ。」



エピローグ

真祖アルクェイド
「見事。そしてたまらなく痛快だ。
星の大気である我が手足が、
受肉しただけの手足に倒されるとはな。」

「命の優劣は力の強弱によって下されるものではない。
最終的にどこに到達するのか。
それのみが命の価値だと、天の星は伝えている。」

「それをヒトではなく我が姫が訴えるとは。
父もほぞを噛むというもの。
どうも、我らは彼の人の思想通りにはいかぬようだ。」

アルクェイド
「―――――っ」

真祖アルクェイド
「迎えがきたようだな。
懸命に守り通した、その世界ゆりかごに戻るがよい。」

???(シエル)
「起きなさいアルクェイド……!
まさか、共倒れなんてオチじゃないでしょうね!?」

アルクェイド
(……誰か……呼んでる……
すごく眠くて……疲れてるけど……
この声は、きっと―――)

シエル
「普段は何が起きても無傷なクセに、
こういう時だけ眠り姫の真似事ですか!?
ええい、起きないのなら景気づけに一発―――」


アルクェイド
「起きる……起きるから、そんなに揺らさないでよ。
せっかく、静かな夢を見ていたのに。」

「でも嬉しい。
助けにきてくれたのね、し―――」

シエル
「……ふう。ようやく目が覚めましたか。
はい、おはようございます。
手間をかけさせてくれましたね。」

アルクェイド
「…………はあ。」

シエル
「……なんですか、そのため息は。」

アルクェイド
「信じられない。
ガッカリしたから、もう一回寝る。」

シエル
「ガッカリってなんですか、ガッカリって!
介抱してあげた恩人にむかって!」

アルクェイド
「うるさい、空気読めバカシエル!
いいから志貴呼んできて、志貴!
そうじゃないとまたアレと入れ替わる!」

シエル
「あ、貴女にバカ呼ばわりされる覚えはありません!
だいたいですね、そんな美味しいシチュエーション、
主が許してもこの私が許しませんから!」

アルクェイド
「あ、問題はつげーん!
今の台詞、信仰の土台を崩すものだと思いまーす!」

シエル
「今のはあくまで例えですっ! いいですよ、
勝手に眠っていなさい。私はこれから遠野くんと
買い物にでも行きますから―――あ!?」

アルクェイド
「よっし、いい感じに目が覚めた!
夢も覚めたし、一足先に戻ってるわ。
後片付けは押しつけたー♪」

シエル
「は? この爆心地の後始末を私だけで?
……って早! もうあんな所に!?
ちょっ、約束は私の方が先なのに―――!」

アルクェイド
「そんなの早いもの勝ちに決まってまーす!
じゃあね、ありがとシエル!
お土産ぐらい買ってきてあげるからー!」

シエル
「ああもう、待ちなさいアルクェイドー!
ほんとに貴女は、いつまでたっても
考えなしなんですから―――!」



戻る