志貴
「翡翠ー。
昨日の夏服のコトだけど――――」
翡翠
「はい……志貴様の制服でしたら、
秋葉さまが全て卸したてにするように、
と……」
志貴
「……あ。おっけー、ゆっくりな、翡翠。」
秋葉
「翡翠?
今朝送られてきた封筒、
目を通したから焼却しといて―――」
翡翠
「ぁ……久我峰さまからのお手紙でしたら、
さっき姉さんがもっていたような……」
秋葉
「琥珀のヤツね。それより翡翠、
夏だからって風邪ひくわよ。」
琥珀
「あわわわ!翡翠ちゃん翡翠ちゃん、
いまお掃除してたら一人でに
壁時計が落ちちゃって……!」
翡翠
「……壁時計は一人でに落ちません……
姉さん、あれほどお屋敷の掃除は控える
ように、と……」
琥珀
「……っと。
タオルケットだけじゃ心もとないですよー。
はい、このクッションを枕にしましょう。」
「それじゃ、お休みなさい翡翠ちゃん。」
翡翠
「……すーすー……」