エピローグ

「―――頃合いか。」

「体は薄れていくものの痛みも感慨も
ない。もう少し死に近いと思ったが、
これでは夢と変わりはないな。」

「死に損なったな遠野。
おまえの父を継ぐ気概が残っているのなら、
オレの棲む森に来るがいい。」

「その時こそ、
あの夜の答えが出るはずだ―――」

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