シオン・エルトナム・アトラシア

5戦目 10戦目 エピローグ
シエルワラキアの夜-

登場

シオン
「タタリが発生するのはこの町ですか……」

「不確定要素が多すぎるますが、
対抗勢力が多いのはプラスと
考えるべきでしょう。」

「真祖、二十七祖、代行者、土着の混血たち
……この全てを把握した上で、
今度こそタタリを討たなければ……!」



5戦目 vs.シエル

シオン
「埋葬機関の代行者……
貴女と関わる必要性はありません。」

「貴女も、私より優先すべき相手が
いるでしょうに。」

シエル
「優先順位は関係ありませんよ。」

「アトラス院からの保護要請と、
教会から拿捕の指令が下っている以上、
見過ごす事は出来ません。」

「なんでも、彼のモノに死徒の疑い
ありとか。申し開きはできますか、
シオン・エルトナム・アトラシア。」

シオン
「それこそ無意味だ。
代行者とは異端を殲滅するだけのモノ。」

「貴女が現れた以上、
弁明に何の意味があるでしょうか。」

シエル
「そうですね。
では―――主の命に従い、
その命を狩り取りましょう……!」



10戦目 vs.ワラキアの夜

シオン
「追いついた――― 今夜が貴方の最期ですタタリ。」

「私の仇……
いえ、エルトナムが受けた汚名、
その全てをここで洗浄する……!」

ワラキアの夜
「ほう。勇ましいなエルトナムの娘よ。
その様子では、きちんと準備は
してきたのだろうね?」

シオン
「無論。リーズバイフェの形見を
天寿の概念武装で撃ち出す。」

「プログラムを消す事はできなくとも、
かすかな綻びを与える事はできる……!」

ワラキアの夜
「ふむ、それならば意義がある。」

「いいだろうシオン、
君の理論を試してみたまえ。」

「我が血に繋がる後継者として、
見事タタリを砕いてみよ……!」



エピローグ

シオン
「タタリの消去は現在の装備では不可能。
ただし、発生のサイクルを大幅に
遅らせる事には成功した。」

「これで向こう二百年、
タタリが発生する事はない。」

「私とタタリとの戦いは、これで一応の
結末を迎えたとするべきだろう。」

院生
「院長補佐。
書類にあった吸血種のサンプルですが、
本日付けで納品いたしました。」

「補佐の蔵書に搬入いたしますか?」

シオン
「ええ。
イシスではなくオシリスに届けなさい。」

「保管委員のキュリアとシアに召集を。
臨床は二時間後と伝えるように。」

(タタリとの決着がついたところで、
私の戦いにはまだ先がある。)

(私の為、そして日本で得た友人の為
にも、私はこのアトラスで吸血鬼という
病そのものに打ち勝ちましょう―――)

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