エピローグ


シオン
「タタリの消去は現在の装備では不可能。
ただし、発生のサイクルを大幅に
遅らせる事には成功した。」

「これで向こう二百年、
タタリが発生する事はない。」

「私とタタリとの戦いは、これで一応の
結末を迎えたとするべきだろう。」


院生
「院長補佐。
書類にあった吸血種のサンプルですが、
本日付けで納品いたしました。」

「補佐の蔵書に搬入いたしますか?」


シオン
「ええ。
イシスではなくオシリスに届けなさい。」

「保管委員のキュリアとシアに召集を。
臨床は二時間後と伝えるように。」

「(タタリとの決着がついたところで、
私の戦いにはまだ先がある。)」

「(私の為、そして日本で得た友人の為
にも、私はこのアトラスで吸血鬼という
病そのものに打ち勝ちましょう―――)」

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